学生の声VOICE

生物系研究×電機メーカーという「異分野の接点」を発見

笹本 佳那(ささもと・かな)さん

生命理工学院 生命理工学系 ライフエンジニアリングコース
参加したワークショップ:2022年春(参加当時 博士2年)

<プロフィール>
1996年生まれ、神奈川県出身。2019年神奈川大学工学部物質生命科学科卒業、2022年東京工業大学生命理工学院生命理工学系ライフエンジニアリングコース修士課程修了。現在、生命理工学院生命理工学系ライフエンジニアリングコース博士後期課程3年生。
<研究テーマ>
抗体を高性能バイオセンサに変換する蛍光プローブタンパク質の開発

  • マッチングワークショップ
  • インターンシップ
  • SSS登録生

自身の研究分野を超えた様々な参加企業との出会い

SSSマッチングワークショップでは、自分の研究分野に限定せず、様々な参加企業と出会えます。シーズラウンド(学生発表)では、自身の生物系という研究の枠を超え、異分野の研究者ならではの視点で意見をいただくことができました。この意見交換を通して、横河電機株式会社がバイオなど幅広い分野の研究を行っていることを知り、ニーズラウンド(企業側発表)で企業ブースの際に詳しい内容を聞きに行ったところ、後日、担当者と技術交流の場を設けていただけることになりました。

インターンシップを通して、研究が活かせる業界の幅が広がる

マッチングワークショップの後、2回の技術交流会を経て、双方の研究内容についてより深いディスカッションを行うことができました。この交流会を通じて、横河電機株式会社の研究について深く知りたいと思い、インターンシップに参加させていただくことになりました。
これまでの就職活動では、自分の研究が活かせそうな化学メーカー、製薬メーカーしか考えていませんでしたが、インターンシップをきっかけに、電機メーカーでも生物系分野の人材にニーズがあることを知り、幅広い業界を調べようと思うようになりました。

超スマート社会卓越教育院で異分野の知見をさらなる強みに

超スマート社会卓越教育院に登録した理由は、自分の専門分野に融合できそうな異分野の知見を学びたかったからです。カリキュラムの中で、量子コンピュータの基礎知識などを学ぶことができ、専攻である生物分野にどのように融合させていくかを肌で感じることができました。

SSSマッチングワークショップでは、幅広い分野の企業・団体および学生と自身の研究についてディスカッションができるため、視野を広げることができます。他にも自分の専門分野に興味を持つ企業を知るきっかけにもなります。是非参加してみてください。

指導教員からのメッセージ

笹本さんは学部では有機化学、修士課程、博士課程ではタンパク質工学と二つの分野の研究を経験し、視野を広げてきた学生です。SSSマッチングワークショップでは異分野の企業研究者とのディスカッションやインターンシップを通じて視野を更に広げる機会を与えていただきました。そのおかげで、分野横断的な発想を生み出せる優秀な人材として研究室内でも活躍しており、彼女にとってとても有意義であったということが伺い知れます。思いがけないマッチングにより、可能性や視野を広げる場として、みなさまにお薦めいたします。(生命理工学院 北口准教授)

参加機関からのメッセージ

笹本さんは様々な分野に興味をお持ちで、今回のインターンシップの内容も専門外の分野でしたがとても積極的に取り組んでもらいました。また、ご自身の研究でどのように活かせそうかも考えて取り組まれており、研究の幅を広げる機会になったのならばとても嬉しいです。短期間ではありましたが、研究の他に特許調査や社員との交流を通して企業での研究開発を知っていただけたかと思います。私も一生懸命かつ好奇心旺盛に取り組む笹本さんにたくさんの刺激をもらいました。ありがとうございました。(横河電機株式会社 黒川氏)

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超スマート社会推進コンソーシアム

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東京科学大学では、超スマート社会(Society 5.0)の実現を推進する超スマート社会推進コンソーシアムを立ち上げました。また、令和元年度卓越大学院教育プログラムに採択され、これらの連携を強化することで超スマート社会の変革期を支えるリーダーを養成します。つきましては、本コンソーシアムおよび本教育プログラムにご賛同頂ける参加機関を募集致します。

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